アイスガードIG70とブリザックVRX3を比較!おすすめはどっち?

アイスガードIG70とブリザックVRX3を比較!おすすめはどっち?

 

ヨコハマタイヤのアイスガードIG70とブリヂストンのブリザックVRX3は人気のスタッドレスタイヤですが、どちらにしようか悩まれる方も多いかと思います

 

スタッドレスタイヤは購入前に試乗や試運転ができないため、カタログスペックやプライスを頼りに購入することが多くなりがちです

 

 

この記事ではアイスガードIG70とブリザックVRX3では、性能データの比較や口コミなどを紹介し、どちらがおすすめなのか解説します。

 

この記事を読むことで、スタッドレス購入時の参考にしてみてください

どっちがおすすめ?

 

総合的にブリザックVRX3をおすすめします

 

その理由をスタッドレス性能やプライスなど、さまざまな視点で比較しています

 

下記で詳しく解説しているので、ひとつづつ紹介します

 

アイスガードIG70の氷上ブレーキ性能


引用元:横浜ゴム株式会社

 

<アイスガードIG70の試験条件>

試験場所:軽井沢風越公園アイスアリーナ(室内)
路面温度:-2.7℃
試験車両:プリウス
タイヤサイズ:195/65R15 91Q
空気圧:フロント250kPa/リア240kPa
試験車両の排気量:1797cc
試験車両の駆動方式:前輪駆動
制動初速:20km/h
制動方式:ABSブレーキ

 

アイスガードIG70は前モデルに比べて、氷上ブレーキ性能が14%向上しています

 

14%という数字は実際、ブレーキを踏んでどれ位の差があるのでしょうか?

 

試験データから、従来品のice GUARD iG60は12.5mで停止、ice GUARD iG70は11.0mで停止の結果になります

 

ブリザックVRX3の氷上ブレーキ性能


引用元:株式会社ブリヂストン

 

<ブリザックVRX3の試験条件>

試験場所:東大和スケートセンター(室内)
路面温度:-0.2℃
試験車両:プリウス
タイヤサイズ:195/65R15
空気圧:フロント250kPa/リア240kPa
試験車両の排気量:1797cc
試験車両の駆動方式:前輪駆動
制動初速度:20km/h
制動方式:ABSブレーキ

 

続いて、ブリヂストンのVRX3は、前モデルから氷上ブレーキ性能が20%向上しています

 

こちらも性能試験データから、従来品のBLIZZAK VRX2は16.11mで停止、BLIZZAK VRX3は13.18mで停止の結果になります

 

よって試験データから、ブリヂストンのブリザックVRX3より、ヨコハマのアイスガードIG70のほうがブレーキ性能に優れているという答えになりそうですが…

 

 

実は、これだけでは氷上ブレーキ性能の良し悪しの結論付けをするのは少々、難があります

 

なぜかというと、アイスガードIG70とブリザックVRX3では、テスト条件がまったく異なる点が挙げられます。例としては試験場所や路面温度などです。テスト時の路面温度はIG70の方が低いです

 

スタッドレスタイヤは、氷盤路面の温度が低ければその分、ブレーキを踏んでからの停止位置は短くなります

 

ということで、各メーカーは同条件でテストをしていないので、発表されている数字上だけでは、単純に異なる商品の制動距離の比較はできないということになります

 

テスト場所や路面状況が異なる、ドライバーの運転の仕方などによっても制動距離は変わります

 

各メーカーが公表している前モデルと比べた性能アップのパーセンテージ

氷上ブレーキ性能

アイスガードIG70⇒14%アップ
ブリザックVRX3⇒20%アップ

 

IG70はIG60から制動ブレーキ性能が14%アップ、VRX3はVRX2から制動ブレーキ性能が20%向上しています

 

それぞれの製品は、従来モデルから新しい技術が搭載されて製品が大幅に改良されたことで、性能アップにつながっています

 

製品ページの性能データだけでは、両メーカーの比較は困難で、氷上ブレーキ性能の差はイーブンとなります

氷上ブレーキ性能以外でのそれぞれの長所

氷上ブレーキ性能以外で比較できることはないんでしょうか?

 

じつは、氷上や雪上での性能アップはIG70、VRX3も前モデルと比較して向上していること以外にも、お互いのスタッドレスタイヤの性能の変更ポイントについて紹介します

 

アイスガードIG70の製品特徴

・氷に効く
・雪に効く
・永く効く

 

前モデルのアイスガードIG60と比較して氷上、雪上、効き持ちの性能がアップ

 

アイスガード7は、主にスタッドレスタイヤの氷上、雪上での性能に特化して製品開発されています。さらには使用開始してから、2年目以降も効きが持続するといった長所があります

 

ブリザックVRX3の製品特徴

・氷上ブレーキ20%向上
・摩耗ライフ17%向上
・効き持ち向上

 

前モデルのブリザックVRX2と比較して氷上、摩耗、効き持ちの性能がアップ

 

氷上、効き持ちの性能アップはそれぞれが同じ特徴になりますが、アイスガード7は雪上性能がアップ。対してVRX3は摩耗ライフ性能(タイヤの寿命。使用限度まで使える距離を長くする性能)が前モデルのブリザックVRX2と比較して向上しています

 

前モデルから性能向上したそれぞれの推しポイント

アイスガード7⇒雪上ブレーキ・発進性能が3%向上
ブリザックVRX3⇒摩耗ライフが17%向上

IG70は前モデルIG60との摩耗ライフの比較データがメーカーサイトで確認できませんでした

 

スタッドレスタイヤを装着して、雪上や氷上以外の晴れた日の乾燥路面での走行も考えると、タイヤのライフ性能(タイヤ寿命)はとても大切になります

 

とくに、首都圏や準降雪地区にお住まいの方は、年に数回の降雪に備えてスタッドレスタイヤを装着することもあるかと思います

 

ドライ路面を走行する機会が多い場合でも、摩耗ライフに強いスタッドレスタイヤであれば、長いシーズン使用することが可能になり、短いスパンでの購入・交換の心配が減ります

 

冬季中にドライ路面も走行することを想定すれば、VRX3は従来モデルと比較して、タイヤ寿命が向上しているので、VRX3をおすすめするポイントになります

X(旧Twitter)の口コミ

ここでは実際に、購入した方や使用したことがある方のソーシャルメディアのリアルな声を紹介します

 

 

 

 

 

 

 

みんカラ(日本最大級のクルマSNSサイト)のレビュー
iceGUARD 7 (IG70)
総合評価 4.67点

レビュー件数 130件

BLIZZAK VRX3
総合評価 4.68点

レビュー件数 401件

みんカラの評価点数がわずか0.01差で拮抗しています。口コミ件数ではVRX3のほうが多く、全体的に装着している方が多いです

 

Twitterやみんカラの口コミやレビューでは、ブリザックVRX3の方が好印象な投稿が多く、装着ユーザーも多いことからブリザックVRX3をおすすめするポイントになります

価格の比較

購入時の価格も気になるところです

 

小売価格の設定はアイスガード7はオープンプライス、ブリザックVRV3はメーカー希望小売価格が設定されています

 

今回は乗用車に多く装着されている代表的なサイズである、「195/65R15 91Q」で価格の比較してみました

 

大手タイヤ通販2社を参考にした、実勢価格は下記の通りです

 

フジ・コーポレーション調べ(24年1月)

メーカー 横浜ゴム
モデル iceGUARD 7(IG70)
タイヤサイズ 195/65R15 91Q
価格 ¥20,300(1本税込)
メーカー ブリヂストン
モデル BLIZZAK VRX3
タイヤサイズ 195/65R15 91Q
価格 ¥20,200(1本税込)

 

フジ・コーポレーションの通販サイトでは、僅かながらブリヂストンのブリザックVRX3の方が、100円安いです

 

 

 

TIREHOOD調べ(24年1月)

メーカー 横浜ゴム
モデル iceGUARD 7(IG70)
タイヤサイズ 195/65R15 91Q
価格 ¥20,350(1本税込)
メーカー ブリヂストン
モデル BLIZZAK VRX3
タイヤサイズ 195/65R15 91Q
価格 ¥20,240(1本税込)

 

TIREHOODの通販サイトでは、ブリヂストンのブリザックVRX3の方が僅かですが、110円安い結果となります

 

 

大手タイヤ通販会社2社の価格比較の結果

どちらも僅差であるが、ブリザックVRX3の方が安い
しかしながらその差は100円程度の差である

 

プライスの比較はイーブン

乗り比べによる比較


私自身、タイヤに携わる仕事をしており、各タイヤメーカー主催のスタッドレス試乗会に参加する機会があります

 

タイヤメーカーで貸切ったアイススケート場のリンクにクルマを乗り入れて、ブレーキ制動を体験する機会がありますが、乗り比べた結果としてIG70よりもVRX3の方が制動距離が短いです

 

氷上での直線ブレーキ性能の他、コーナー旋回制動についても、VRX3のほうが凍った路面にタイヤが密着し、車体が外に膨らむことなく安定して走行できることを確認しています

 

公道ではさまざまな路面シチュエーションがありますが、ブリザックVRX3が安定していて、安心感があります

 

氷上での乗り比べての評価はブリザックVRX3をおすすめします

アイスガードIG70の特徴

新開発のウルトラ吸水ゴムで吸水率7%向上

アイスガードの技術特徴である「ウルトラ吸水ゴム」

 

アイスガード7で進化して、タイヤが氷盤路面で滑る原因となる氷上の水膜を吸水する効率が従来品のアイスガード 6 と比べて向上しています。これにより氷に効く性能向上に大きく貢献しています

 

 

ウルトラ吸水ゴムはオレンジオイルSという配合剤が含まれており、ゴムのしなやかさを維持する劣化抑制効果があり、時間が経っても硬くなりにくいといった特徴があります

 

氷に効く

トレッドパターンの接地面積とブロック剛性が大幅に増加しています

 

タイヤのIN側とOUT側のブロック配置を見直し、氷上の発進と制動時にしっかりと接地してくれ、さらに左右非対称形状のケースを用いることで、コーナリング時でもブロックが倒れこまずに路面に密着するといった特徴があります

 

氷上制動が14%向上
氷上加速性能が15%向上
氷上旋回が7%向上〈ラップタイム〉

 

と従来のIG60と比べて、氷上性能が向上

 

雪に効く


引用元:横浜ゴム株式会社

 

「雪に効く」を実現するため、IN側には傾きの角度が異なる複数の横溝を配置で、雪上の発進/制動時にしっかりとグリップしてくれます。また、センター部とOUT側にはジグザグに刻まれた縦溝を採用。雪上コーナリング時のグリップと排雪に貢献してくれます

 

雪上制動を3%向上
雪上発進を3%向上
雪上旋回は同等以上〈ラップタイム〉

こちらも、従来のIG60と比べて、雪上性能が向上しています

 

下記ページでは、アイスガード7の特徴や、口コミなどさらに詳しく解説しています

ブリザックVRX3の特徴

氷上ブレーキ性能アップで、しっかり止まる、曲がる。

ブリザックの特徴である「発砲ゴム」

 

VRX3ではフレキシブル発泡ゴムが搭載され、新パターンが採用されたことで、従来モデルと比較して接地面積が向上。しっかりと氷の上の水の膜を除去し、氷上ブレーキ性能が大幅に向上しています

 


引用元:株式会社ブリヂストン

 

摩耗ライフ向上で経済的。

ブロックサイズの均等化により接地圧が均一になり、すべりを低減しています

 

ブロック形状、やサイプの角度を適正に配置することで。エッジ効果が向上し、氷上・雪上でのグリップを確保しながらタイヤのブロック剛性が向上しています

 

このことで、タイヤの寿命が向上してロングライフで使用できるスタッドレスに生まれ変わっています

 

ゴムのやわらかさを維持、効き持ちが向上。

フレキシブル発泡ゴムでは経年によるグリップ性能の低下を抑制されたことで、ゴムのやわらかさが維持、効き持ちが向上しています

 

使用開始してから4年使用後でも性能が落ちにくいといった特徴があります

 

下記ページでは、ブリザックVRX3の特徴や、口コミなどさらに詳しく解説しています

便利なタイヤ購入と交換サービス

TIREHOOD

タイヤ購入と交換予約がネットで完結できるサービスを紹介します

 

タイヤフッドであれば、「タイヤ購入」と「タイヤ交換予約」を一度にできるネットサービスです。お店が交換予約を対応できる日程もすぐ確認でき、商品もお店に直送するので、事前にタイヤを受け取って持ち込む必要がありません。

 

  • STEP
    タイヤ検索で最適なタイヤを見つける

    車種、タイヤサイズなど、いくつかの条件を選ぶだけで、最適なタイヤが見つかります。

  • STEP
    近所の交換店舗を選んで希望の日時で交換予約

    全国の交換店舗の中からお店を選んでオンラインで予約ができます。

  • STEP
    予約当日に交換店舗へいくだけ

    予約当日は手ぶらでお店にいくだけ。購入したタイヤは、店舗に事前に配送されています。

 

安く購入できて、全国4900店舗の中から取付店舗を選べる利便性で人気です。

 

まとめ

どちらかに迷ったらブリヂストンのVRX3がおすすめになります

 

ブリヂストンのブリザックはスタッドレスタイヤの性能の高さは多くの方に支持されている証なので、安心して走行できると思います

 

また、冬タイヤとしての性能だけでなく、タイヤのライフ性能(長く使えて経済的)、静粛性(車内空間の静かさ)、低燃費性能(環境とお財布にやさしい)なども前モデルと比較して向上しているので、冬タイヤとしての総合的に性能が高いです

 

スタッドレスタイヤもさまざまな商品があります、下記ページでおすすめのスタッドレスを紹介しています