ブリヂストンは2023年12月12日、静粛性、乗り心地、運動性能などタイヤに求められる基本性能を進化させることで、従来品から深みを増した空間品質と磨き抜かれた走行性能を提供する乗用車用プレミアムタイヤ「レグノGR-XIII」(レグノ ジーアール クロススリー)を、2024年2月に発売すると発表した。発売サイズは全51種類で、2024年2月に26サイズ、同年3月に25サイズを発売するとしている
「REGNO(レグノ)」とはラテン語で「王者」を表す。そして「GR-XIII」の「GR」とは、「GREAT BALANCE REGNO」から名付けられている。前モデルの「REGNO GR-XⅡ(レグノ ジーアール・クロスツー)」の7つの性能「直進安定性能」「ドライ性能」「ウェット性能」「静粛性能」「快適性能」「低燃費性能」「耐摩耗性能」が進化を遂げて、レグノGR-XIIIでは「静粛性能」「乗り心地」「ウェット性能」「低燃費性能」「耐摩耗性能」「ハンドリング性」「軽量」「資源循環性」と新たなGREAT BALANCEが完成した
1981年の誕生から43年と長い歴史を持つブリヂストンのプレミアムタイヤ「レグノ」シリーズの新製品であり、国産車や輸入車、バッテーリー式電気自動車といった、幅広い車種の車に適合した「レグノGR-XIII」はREGNOのコア・コンセプトである静粛性に加え、ハンドリング性にもエッジを効かせることで、「静か、やわらか、安らか、気持ちよい、滑らか」という「REGNO史上かつてない空間品質と質の高い乗り味」を両立した新しい「REGNO FEELING」をブリヂストンの商品設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」が初搭載され「究極のカスタマイズ」で実現。
「ENLITEN」とは、タイヤ重量を大幅に軽量化し、省資源化やタイヤの転がり抵抗を大幅に低減する事で、環境負荷を低減すると共にハンドリングなどの運動性能との両立を可能にするブリヂストンのタイヤ技術で、国内市場における市販の乗用車向けタイヤとしては初採用、レグノが一貫して追求している全方位的な性能のよさをさらに強化したとしている。またタイヤ部材のモジュールを複数の製品間で共用する「BCMA」技術の導入により、コストの最適化や環境負荷の低減も実現しているという
静粛性向上技術では「GR-tech Silentゴム」と呼ばれる新ゴムを搭載し、路面からの振動を吸収することで、ロードノイズを低減。そして「3Dノイズ抑制グルーブ」や「シークレットグルーブ」を搭載することでパターンノイズの低減にも寄与している。さらには「GR-tech Silent構造 GR-tech Motionライン」と呼ばれる新たなケースラインを採用することで、穏やかながらも心地よいハンドリングと揺れの少ない快適な走行性能を実現。
これにより新品時の騒音エネルギー低減率は、従来品の「GR-XII」と比較して、荒れたアスファルト舗装路で12%低減、スムーズなアスファルト舗装路では8%低減しているという。環境負荷の低減も重視しており、従来品同等の省燃費性能を実現しているほか、持続可能性および炭素に関する国際認証「ISCC PLUS」に基づくマスバランス方式により、再生資源や再生可能資源を合成ゴムに採用。カーボンニュートラル化やサーキュラーエコノミーの実現にも貢献しているという