タイヤの製造年月日の見方は?タイヤ交換の目安も解説!

タイヤの製造年月日の見方は?タイヤ交換の目安も解説!

 

すべてのタイヤの側面(サイドウォール)にはメーカー名、ブランド名、タイヤサイズなどのほかに、製造年週も刻印されています

 

しかし、「〇〇年〇〇月製造」といったラベルや刻印がなく、アルファベットや数字だけを見ても、パッと見ても分かりづらいです

 

タイヤ側面に刻印されている製造年週は、タイヤ交換をする際にとても重要な情報です。今回は、タイヤ製造年週の見方から、タイヤ交換の目安までを解説します

 

日頃のタイヤメンテナンスやタイヤ購入・交換時に参考にしてください

タイヤ側面に刻印されている製造年週の見方

 

タイヤの製造年月日は、実は製造年月日ではなく製造年週での表示が正解になります。タイヤの製造年週の見方は、タイヤ側面に製造番号(セリアル)と呼ばれる4桁の数字が刻印されています

 

下の画像の赤○で囲った部分、「1323」の4桁の数字が製造年週を表しています

 

最初の2桁の「13」が「13週目」の製造週、最後の2桁の「23」が「2023年」の製造西暦年を表しています。「1323」は、2023年13週目(目安:2023年4月頃)に製造されたタイヤを意味しています

 

2000年以前に製造されたタイヤは、最初の2桁が製造週、最後の1桁が製造西暦年を表します

 

例えば「139」と記されていたら、1999年の13週目に製造されたということになります。数字の後には三角マークが表記されていて、2000年以前に製造されたことを意味します。現在は2020年代ということで、20年以上前になるので、この表記を見る機会はほとんど無くなりました

 

そして、製造年週が記された位置ですが、メーカー名やブランド名、タイヤサイズなどはタイヤサイドの両面に表記されていますが、タイヤ製造年週は片側の面のみに表記されています

 

一般的には、上の画像のような「軽点マーク」と呼ばれる、タイヤの最も軽い位置に記された黄色いマーク側がある面に打刻されているので、チェックしてみてください

 

製造年週の早見表

1月 01~04週 7月 25~28週
2月 05~08週 8月 29~32週
3月 09~12週 9月 33~36週
4月 13~16週 10月 37~40週
5月 17~20週 11月 41~44週
6月 21~24週 12月 45~48週

 

タイヤサイズの見方はコチラ↓

 

タイヤ交換時期の目安

タイヤの劣化はどこをチェックし、新品タイヤ交換をすればよいのでしょうか?ここではタイヤの寿命の見分け方のポイントを5つ紹介します

 

交換目安の参考にしてみてください

 

スリップサイン


夏タイヤの場合は、△マークを指す先のトレッド部に「スリップサイン」があります。「スリップサイン」とは、法律で決められたタイヤの使用限度のことで、残り溝が1.6mmになると現れます

 

一か所でも「スリップサイン」が出ると法令違反になり、そのタイヤで道路を走行できなくなります(道路運送車両の保安基準の細目を定める告示(第三節)第167条)。また、車検などで 「整備不良」に該当します

 

また、「スリップサイン」が出るということは、タイヤ溝が少ない状態なので、排水性が落ちることで、雨の日の高速走行によるハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります

 

ハイドロプレーニング現象とは

溝で排水しきれなかった路面上の水の抵抗力がタイヤを押し上げ、グリップを失う危険な現象です

 

タイヤは、安全のために使用基準が定められています

車両の種類 一般道路 高速道路
乗用車・軽バン 1.6mm 1.6mm
小型トラック 1.6mm 2.4mm
大型トラック 1.6mm 3.2mm

 

スリップサインが完全に露出していない状態でも、溝の深さが3~4ミリ程度になったら、安全に走行するためにも、新品タイヤ交換を検討することをオススメします

 

 

プラットフォーム


冬タイヤの場合、夏タイヤ違い「スリップサイン」はありません

 

その代わりに、「プラットホーム」と呼ばれるスタッドレスタイヤの使用限度を示すサインがあります。確認方法は、タイヤ側面に「↑」マークが記載され、マークを指す先のトレッド部に「プラットフォーム」が溝の間に確認できます

 

「プラットホーム」は新品タイヤの残溝が50%摩耗したことを示すマークです。この「プラットホーム」が露出した場合は、冬用タイヤとして使用することができなくなります

 

ヒビ割れ


タイヤは、走行距離が少なくても経年劣化により「ひび割れ」が発生することがあります。また空気圧不足や空気圧過多なども原因になります

 

「ひび割れ」は、そのままにしておくとバーストやパンクなどのトラブルを引き起こす場合があるので注意が必要です

 

ひび割れがタイヤ内部のコードに達していなければ継続して使用可能ですが、達した時点ですみやかに交換が必要です

 

キズ


また、路肩にこすったり、釘を踏んだりすることでキズが入ります

 

キズがタイヤ内部のコードに達している場合や、タイヤ側面(サイドウォール)のキズはパンク修理ができないので、新しいタイヤに交換が交換が必要になります

 

タイヤのキズやヒビは、放置しておくとパンク等タイヤトラブルにつながる恐れがありますので日頃からチェックするようにしましょう

 

走行距離


タイヤはだいたい5,000kmの走行につき1mmの割合で摩耗するとされています

 

乗用車用の新品タイヤは溝の深さは8mm程度で、目安としては4万km程度走行できるとされています。夏タイヤの使用限度は溝の深さが1.6mmなので、新品時から溝が6.4mm摩耗したときが交換サインです

 

5,000kmで1mm摩耗すると仮定した際、5,000km×6.4mm=3万2,000km走行したら、新品タイヤへの交換が必要になる計算です

 

ただし、使用状況によってもタイヤの摩耗具合は異なりますし、残溝が少なくなるにつれて、雨の日の排水性が落ちるので、使用限度ギリギリまでの使用は危険なため、3~4㎜程度での早めの交換が大切です

 

夏タイヤのおすすめはコチラ

まとめ

今回は「タイヤの製造年週」の見方について解説しました

 

タイヤ製造年週といっても4桁の数字だけなので、見方を覚えてしまえばさほど、難しいものではありません

 

普段、使用しているタイヤの寿命を延ばすには、急ブレーキ、急発進などの運転を控えることが大切です。運転の仕方が荒い方はさまざまなタイヤトラブルを起こしやすく、タイヤのゴムの減りも早まります。

 

製造年やタイヤのキズ・ヒビまたはスリップサインなど、タイヤの寿命を見分けるポイントは様々です。日頃のタイヤメンテナンスの参考にしてみてください