日本自動車タイヤ協会(JATMA)2023年のタイヤ点検結果を発表 約4割がタイヤの整備不良

日本自動車タイヤ協会(JATMA)2023年のタイヤ点検結果を発表 約4割がタイヤの整備不良

 

一般社団法人 日本自動車タイヤ協会(以下、JATMA)は1月23日、2023年の年間タイヤ点検結果を発表

 

「タイヤの日」におけるタイヤ点検、浜名湖SAにおけるタイヤ点検、各地区における路上タイヤ点検を実施し、その結果をまとめたものになっている

 

「タイヤの日」とは、JATMAが定めた記念日で、4月は春の全国交通安全運動が行われる月で、8日という日にちは輪(タイヤ)のイメージから4月8日に定めている

 

年間でタイヤ点検を行った車両は、高速道路138台、一般道路100台の合計238台で、点検車両238台のうちタイヤに整備不良があった車両は94台、不良率は39.5%となった

 

道路別では、高速道路のタイヤ整備不良車両は59台で不良率は42.8%、一般道路は35台で不良率は35.0%

 

タイヤ整備不良の内訳で、不良率がもっとも多かった項目は「空気圧不足」で33.6%、次いで「偏摩耗」が3.4%、「タイヤ溝不足」が0.8%の順だった

 

2023年実測によるタイヤ点検結果

2023年
高速道 一般道

点検車両A
(台)

138 100 238

タイヤ整備不良車両B
(台)

59 35 94

不良率B/A
(%)

42.8 35.0 39.5
件数・不良率 件数 不良率 件数 不良率 件数 不良率










タイヤ溝不足 2 1.4 0 0.0 2 0.8
偏摩耗 4 2.9 4 4.0 8 3.4
外傷 0 0.0 0 0.0 0 0.0
釘・異物踏み 0 0.0 0 0.0 0 0.0
空気圧不足 50 36.2 30 30.0 80 33.6
その他 6 4.3 7 7.0 13 5.5
62 - 41 - 103 -

注)1.その他はクラック、バルブコア不良等などが含まれる
出典:一般社団法人 日本自動車タイヤ協会

JATMAは警察や運輸支局、高速道路会社、関連団体と協力し、2022年(1 月~12 月)は全国で15回の路上タイヤ点検を実施し、高速道路・一般道路を合わせての点検車両は578台し、その内タイヤ整備不良車両は158台で、不良率27.3%だった

 

年間で約4割がタイヤ整備不良車両という結果について、特に注目すべき項目は「空気圧不足」で、タイヤの空気圧が低下する最大の原因は「自然空気漏れ」が原因になっている

 

乗用車用タイヤは、1ヶ月という期間で約5%程度の空気圧が低下するといわれており、今回の結果を踏まえて日頃の空気圧点検・空気圧充填のメンテナンスを実施できていないドライバーが多いことが結果に表れた

 

走行中の事故やトラブルを未然に防ぐためにも、定期的なタイヤ点検を心がけていきたい